最近、私のところに、後輩の皆さんが落語のお稽古によく来られます。私は師匠方や先輩方からお稽古していただいたことを伝えるのですが、うまく教えられているのかな?と思うことがあります。
先日、鶴瓶兄さんにそのお話をさせていただきましたら「落語は絶えず動いてなアカンねん。俺が師匠の落語を覚えて俺なりに工夫してきたように、鶴二は鶴二なりに工夫して舞台で演じてると思う。セリフを伝えることはもちろん大切なことやが、鶴二のところにお稽古に来た人には、その人の個性が出るように教えてあげることが大切なんや! 同じ落語でも違う人間が演じるのやから、そこを教えてあげることが一番大事なんやで!」という言葉をいただきました。
ですから、私のところにお稽古に来られた後輩の方には、師匠方、先輩方のCDやDVDを見たり聞いたりしながら、私が教わった当時の原形やエピソード、自分なりに工夫したところや経験談などを必ずお話しさせていただいております。